つよく生きているか

2019〜2020のくらむせかい,くらむの日記

8月25日日曜日

昨夜は声が多い。とても多い。
雨が降っていた。

くるしい夢ばかり見る。ひとつでは、最後には大波がきて、けっきょくみな、死んでしまうのだった。
混乱した夢、たくさんのひとびとがいる夢、なにごとかのわからない流れの中にいる。みなが、わたしも。

朝晩は寒い。

はぴがいない。

4、5日前から、舌のどこかが痛い。どこなのかわからない。夢の中ではわかっている。

眠る前に、現実に怯む。

今日はお休みの日。今日はお休みの日。本を読んで、刺し子をするつもりだ。

(できなくてもだいじょうぶ。だいじょうぶだよ)

はあ……

寒くなったから、母が布団を出してくれる。ベッドの上に広げる。ありがたい。

今日はお休みの日。

シーツの中にたくさんの羽根とビーズが入っていて、部屋に舞った。ふわふわ。顔が痒くてたまらない。

舌の傷を見つける。

変化に対応できない。ベッドの上に座れなくなったことにどう対応すればいいのかわからない。もっと冬になったら、ベッドの上で丸くなる。夏はベッドの上に座る。いまは、どうすればいい。
人間はどうすればいいのだろう。どこに座って、どこにいれば、いいのだろう。
わたしのものではないようなものに押し潰されそうにかんじることがある。わたしのもの、とはなにか。わからない。

なにもかにもわからなくて苦しい。
わかりやすくしたい。

今日はお休みの日。けれど寒くて、部屋が変わって、わたしはわからない。

机に向かう。壁に向かう。わたしは外が見たい。わたしは身体をやすらがせたい。なぜそれができないのだろう。

気持ちが沈んでいく。

変わったことに対応できない。

むしろ休まらなくなっている。むしろ本など読めていない。だんだんと腹をたてはじめる。湿度や、メモがないことや、わからないこと、わかるようにできないこと…持ち物は少ないはずなのにもう本を置く場所がなくて唯一の大切なものなのに本をどうにかしなければならないのかわからないこと…ベッドに座れないこと…休みたいこと…なぜか居場所がないこと、休みの日なのにほかにいる場所がなくて机に向かうしかなくてそうするとメモをしてわかりやすくしようと何時間も背中を丸めてしまったこと…

腹を立てている。まったくもって。

どんどん難しくなる。

話がぜんぜんちがう。

暑い。

休みたい。

どこで?

休みなどないのだ。安らぎなどないのだ。そしてふつうのひとのように振る舞わなければならず、わたしは精神を薄めていく。

わたしはわたしの自我を薄めていく。

目覚めてはいけない。

目覚めてはいけない。

父が、「こいつはばかだ。なんてあほなんだ」と言う。

目覚めてはいけない。

今日出掛けたときには、「わたしは自分をぼろ雑巾のように扱おうとしている。自分を傷つけようとしている。苦しいから、殺そうとしている」と考えて、自分を止めるつもりだった。今日は1日中混乱していた。

帰宅して、母の役に立ったことを、うれしく考える。今日1日うまく休めなかったけれど、役に立てたことひとつでもよかった。来週はもっとうまく休めるだろう。

今日は身体に力が入らない。

そして、「こいつはばかだ。なんてあほなんだ」、と言う。聞く。

目覚めてはいけない。

ここから目を覚ましてはいけない。

お化粧をして、ふつうの服装をして、鞄をもって歩いている、ふつうのひとしか見えなくて、顔をあげられない。
わたしはじぶんがくるしい。

メモを見ても、恥ずかしくなる。なにさまなのか。とにかく身がすくむ。

勉強しても恥ずかしくて、しなくても恥ずかしい。

くるしいのに、どこにも休めない。

休み方がわからない。

目覚めてはいけない。

こんなに身体に力が入らない。

ここはわたしが安らいでよい場所ではない。わたしにはそんな資格はない。

ごくつぶしだから。

ほら、だから、元気を出してよ。
元気を出して。

働いたらいいね。
勉強したらいいね。
そうしたらきっと…

自分であることがくるしいや。

心があることがくるしいや。

要らない。

わたしはわたしが要らない。

頭が冷たい。

勉強なんかしてばかものだ。
勉強すらしないでばかものだ。
どこにいてもなにをしてもあほだ。

それなのになぜ生きているの。

わたしが生きる意味はわたしにない。

金にしかない。

わたしのミラクルクエッションのことは考えられていない。

生きるのがつらい。
ひとりぽっちがつらい。
家族といたい。
いられない。
ごくつぶしだ。
でもどこにいてもなにをしてもなにになっても、それは変わらない
わたしは手にできない。

そんな、人生。

楽しみはない。
希望はない。
自分で持てない。
そんな力ない。
頭が冷たい。

ばかだと言われて、あほだと笑われて、そんな人生。でもほかにない。ほかの人生はない。

わたしの人生はわたしに捨てられた。

わたしは家族に…

働いて、それで家族がよろこんでくれるといいね。

いいね。

身体を切り刻む。