つよく生きているか

2019〜2020のくらむせかい,くらむの日記

わたしが死んでいく

自分が引きこもりであることに苦しんでいるひとがいます。

一方で、
「自分の身体だから、自分で使い方を決めているのでしょう」
そう言って、本人の意思や、努力の不足を、指摘するひとがいます

ほかのことがしたくなくて、したいことをしているひともいます。

なにをすればいいのかわからないひともいます。

笑っているひとも、泣いているひとも、
かんじるということがわからないひとも、います。

いろいろなひとがいます。
ひとそれぞれ、好きなことがちがうように、できることも、難しいとかんじることも、恐れていることもちがう。
他人を傷つけることに抵抗がないひともいれば、家族の笑顔のためならばなんだってしたいひともいる。
どのひとが正しくて、どのひとが間違っている、ということはありません。
人間の多様性を、みくびってはならないということです。
わたしたちが直感するよりも、人間も、現実も、はるかに複雑なのですから。

そして、わたしたちは人間なのです。
人間にできないことを、人間はしていません。
わたしたちは、他人を言葉や刃物で殺すことができるし、傷つけることも、差別することも、できます。それは人間に備わった能力であり、身に付けることのできうる技術でもあります。

今年起きた事件に関して、さまざまな報道がありました。それに対して、たくさんの意見が言葉にされました。
そのなかで、「モンスター」という言葉が、ありました。