つよく生きているか

2019〜2020のくらむせかい,くらむの日記

8月14日水曜日

姉が迷子になる夢を見る。

白猫、白猫、黒猫、パンダ猫、妹猫、クロネコ

昨日はお盆の入りだった。

「1から100まであれば、100すべてを知り、身につけている

ぶる!

昨夜はいよいよアマゾンを注文しようとしてまたまたまたまたまたまたまた挫折をする。そして心底、注文しなくてよかった、とほっとする。アマゾン恐怖症を発病している。具合までややおかしくなる。朝目が覚めると、注文しようかな、とまたまたまたまたまたまたまたまたまたまたまたまたおもう。書店にあれば買えただろう。問題は、「アマゾン」というところ(についてのわたし)にある。
朝はこんなふうにおもったのだ。「読むことは生きることだ、読むことは努力だ、読むことはわたしには意味がある、わたしを変える、成長させる、つよくさせる。読まないことはそれら、つまりわたしの生命や人生の責任から免れることだ、逃げているだけだ」

猫が消える。雨雲レーダー。

昨夜肉体の調子がすこしよくない。怖い。怖いからよくなくなるし、よくなくなると、さらに怖い。
怖い。家が流されるかもしれない。土砂に押し潰されるかもしれない。猫は死んで、わたしたちも死んで、はぴのお墓がなくなるかもしれない。みんな流されるかもしれない
雨音を想像して怖い。轟音。屋根を打ち破るような轟音。吹き飛ばされていく。引き剥がされていく。飛んで、ぶつかり、壊す。

父が昨夜また、「資格さえあればどこにでも一生働ける、食うに困らない」と言う。ちょっと、こう言いたかった、「父さん、わたしを見てよ。資格があればいいっていう父さんの言葉を信じて、このざまだよ。資格さえあればいいわけじゃない、働けないといけないんだよ、働くには、殺さず殺されず働きつづけるには、資格よりも、そのひと自体の体力がひつようだよ。資格なんかなくたって、元気いっぱいなひとは働けるし、いくら資格があったって、首吊ったら働けないよ。それにね、ひとつの資格をとるってことは、つぶしがきかないことでもあるの。一生ひとつの業界にしか仕事を見つけられない。父さんは、大学なんて金持ちが遊びに行くところだ、って言いつづけてきたよね。自分がそうだったからでしょう。でもね、わ
たしね、大学に行きたかったよ。勉強をしに行きたかったし、学歴も欲しかったよ。資格たくさんとったけど、その学費も父さんが出してくれたから感謝しているし負い目もあるから、資格をいかさなきゃっておもっているけど、でも、ときどきおもってきたよ。ああ、大学に通信でも夜学でも通って卒業できてたら、『高卒以上』の求人に応募できたのにな、って。清掃の仕事も、100円ショップの仕事も、スーパーのレジもわたしには応募できなかったよ。資格はほかの業種ではなんの役にも立たなかった。それにね、資格とっててもね、『中卒』だからって、めちゃくちゃにこき下ろされて、バラすぞって脅されたこともあるよ。父さん、父さんがまちがっているわけじゃない。ただ、現実は、経験したことのない他人が頭で考え
るよりも、複雑なんだよ」

気分がよくない。すこし吐き気がある。しょんぼりする。しかし、食べたら元気になるかもしれない。こんなふうに考えられるなんて、自分でも驚く。
気圧と恐怖とプレッシャーと疲れ。そう、しんどくてもおかしくないよ。

今日はどうにも具合がよくない。身体に力が入らない。

・他人を轢き殺す
・ふいに心臓が止まる
・大地震が起きる
・土砂崩れが起きる
・罪を着せられる
・すれちがいざまにめった刺しにされる
・見捨てられる
・憎悪される
・間違える
・他人が殺しにくる
・食べ物に毒が入っている
・他人が侵入している
・盗視される
・話される
・仔猫が死んでいる
・はぴの墓が壊れる
・人間が発狂する
熱中症になる

・犯されている
・拷問されている
・昼食を爆撃されている
・冬の森で道に迷っている
・熊に殴られている
・家族に殴られている
・他人に殺されている
・毒をもられている
・責任をかぶせられている
・ワクチンがなくて死んでいる
・餓死している
・とどに押し潰されている
・穴に落ちている
・閉じ込められている
・首を吊っている
・見捨てられている
・薬漬けになっている
・轢き殺されている
・吐いている
・嫌われている
・口べらしにあっている
・出稼ぎ先で半身麻痺になっている
海上を漂流している
・人肉を食べるしかなくなっている
・差別されている
・蹴られている
・焼けている
・ちぎられている
・乗せられている
・買われている
・引き離されている
・折られている

今日はあまり身体がよくない。心もくったりしている。そういう日

白猫が雨に濡れている。

・わたしが死ぬ
・家族が死ぬ
・わたしが病気になる
・家族が病気になる
・わたしが家族に見捨てられる
・わたしが家族に憎まれる
・わたしが殺される
・わたしが殺す
・わたしの頭がよくなくなる
・家族の頭がよくなくなる
・お金がなくなる

書店で本を買おうかと考えていたが、買えなかった。浪費しないからではない。買うことができなかった。

怖くなってきてしまった。

天気が怖い。

家族が出掛けてしまう。ひとりぽっち。お昼寝をする。天気恐怖症がすこし落ち着いた。

グレーと白の猫がいる。

わたしはどうしても、決めて、無駄ではなく、間違いでもなく、真っ直ぐ、生きたい、と考えてしまう。現実を無視できない。恐怖も不安も無視できない。殺されはしないとおもわなければとても生きてはいけないから、わたしは生きてはいけなかった。殺したくなければ殺さないですむ、と考えられなければ、ひとは生きられない。

現実をはんぶんくらいしか見ないこと。それができない。周りからは、だから非現実的に見えるだろう。箪笥の中に殺人者が入り込んでいるかもしれない現実は見てはならないのだ。

父は、動いていなければ無料だとかんじている。自分はなにひとつ費用をようさないのに、家族はみな出費はかりしている。しかし、じっとしていても、なにもしていないつもりでも、無料で生きてはいない。ご飯だって食べているし、家で眠ることもしている。目に見えないだけ、レジに並びはしないだけで、みな費用だ。
じっとして、見えない費用を重ねている。
動けばそれだけ経済も動いてしまうけれど、大きく見たら、たいたいになることもある。
母はそのへんが上手だ。必要なものを購入する覚悟と、生きる覚悟が、しっかり支えあっている。

遺伝子は凝縮されていく。親よりも子どもは狂っている。
狂気の領域と方向性はちがっていたとしても。

境界例、自閉、統失。

生きたいとおもう。わたしはずっと生きたかったから、すぐ生きたくなってしまう。生きられるように全力を尽くしたい。生きられる生き方をしたい。つまり、就職したい。眠りたい。食べたい。会話をしたい。暮らしたい。

そういう必死なわたしと、折り合いがつかない。
生きることをあきらめて、今日1日を今日1日分生きたい。20年後に死なないですむように生きるのではなくて。生きられたらいいにきまっている。しかしそれは、わたしにできることだろうか。できる、とわたしは応えるだろう。これまでもそうして生きてきた

これまで生きてきたように生きてもかまわない。

ちがうように生きてもかまわない。

わたしはどのように考えたらいいだろう。
わからない。

ふつうのことをしてほしいだけなのだろう。ふつうに働き、狂わないで、ふつうに振る舞ってほしいだけなのだろう。
耐えたくないのだ。変化にも、過程にも。
完璧なものだけが求められている。

精神病になってでもいい、就職して働きたい、ふつうのひとのように振る舞いたい。その気持ちから逃げられない。